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お知らせ

  • Fill your heart with joy, warmth, & love.
    2013年、新たな展開。なんとフリー、またの名をプーになったってばよ。稼働率はまだ低いけれど、いろんな業界・仕事を経験できて、いろんな人と出会えるのはこれはこれで楽しいかも。
  • Beauty exists in every moment. Miracles come to us so gracefully​.
    奇跡ともいえる出会い、セレンディピティー。 今まであった人、友人、仲間、家族、全てに感謝!そして、これから先、未来の出会いにも感謝!!
  • Let's look at the sunny side of everything.
    希望の光を信じ探し見つめて、光の射す方へ歩いていきたいと思います。
  • 跳ぶんだってばよ!
    2011年、某企業で通翻訳中。あれこれ障害はあれど、相変わらずあきらめが悪いナルト、クールな忍び目指して、食べて祈って修行中。今年は飛躍か、はたまた昼寝か?

Words of Wisdom

  • It's always nice to be given credit for something.
    何かについて感謝されるというのはどんなときでもいいものだ。 別にそれを求めて仕事や家事をしているわけではないけれど、たまに感謝されると、とても嬉しいものです。そうすると、自分も他の人に対して、どんな小さな事でも感謝したくなり、それをまた表現したくなります。
  • 人は退路を断って はじめて輝きを増す
    退路を断つ。いろんな含みがあって、潔い言葉です。でも、そこでくすんでしまうのではなく、ひときわ輝きを増す、というところに惹かれました。
  • It's no time for complacency.
    安心[自己満足]している時ではない。 cautioning against a lax attitude. We should avoid this complacency.
  • motivation と bathing の共通点って、なんだ?
    "People often say that motivation doesn't last. Well, neither does bathing - that's why we recommend it daily." Zig Ziglar
  • Obstacles can't stop you.
    Problems can't stop you. Most of all other people can't stop you. Only you can stop you. Jeffrey Gitomer

  • Every adversity, every failure, every heartache carries with it the seed of an equal or greater benefit. Napoleon Hill
  • In times of great stress or adversity,
    it's always best to keep busy, to plow your anger and your energy into something positive. Lee Iacocca
  • Four 'L's (quote, unquote):
    "Live well, Learn plenty, Laugh often, Love much."
  • Remember:
    "Whatever happens to you, you have to keep a slightly comic attitude."
  • Message by someone:
    "Goals help focus you on areas in both your personal and professional life that are important and meaningful, rather than being guided by what other people want you to be, do, or accomplish."
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Jun 29, 2009

交通整理

通訳は、基本的には足さず、引かず。
コミュニケーションがうまくとれないのは、当事者の意識の問題、と割り切るべき・・・のはずですが。

でもどうしても交通整理が必要な時がある。交通整理せざるをえない時が。去年の現場がそうだった。
(またまた去年の話ですみません、半年も前の話題ですが、とにかく早く記憶を整理しておきたいので。)

だって打合せの終了時間が決まっている場合、相手は次の打合せに出なきゃいけない場合などなど、
どうしても通訳を効率よくやって、必要な情報を的確に得られるようにしなければならない。
アンタ達のコミュニケーション力に問題があるから話が進まないでしょ!って怒ってもしょうがないし、とにかく時間がもったいない。

というわけで、まあ丁稚奉公中の通訳としては、効率よく進むように通訳しながら、ある「お願い」をすることになる。(いつもではありません。どうしてもこれじゃ繰り返しになるな、とか判断できる場合だけです。)

これは多くの通訳者が経験していることだと思うが、
外国人側から、以下のような質問が出た場合、それぞれ下記の回答が想定される(字数節約のため、例をシンプルにします)。
Aはxxxですか?
  →想定される答の例: はい or いいえ or 今はわかりません。
AとBの違いは何ですか?
  →想定される答の例: 違いは~~です。 or これこれ微細な違いはありますが、実質ほとんど同じです。
Aに関しては、どこの部署 もしくはどなたが担当されていますか?
  →想定される答の例: xx部のだれそれさんです。 or 私にはわかりません。
データを見せてもらえますか?
  →想定される答の例: いいですよ、こちらにあります。 or 今はお見せできません。なぜならxxxだからです。

で、日本人のよくやる典型的な答え方に、
→ それはさあ、実は決まってないんだよね。
→ えーっと、それは難しい問題があってさぁ、つまりね、かくかくしかじか・・・(延々と説明が続く)
→ ちょっとよくわかんないんだけどぉ・・・あっ、xxなら知ってるかもしれない。ちょっと待って。(と言ってだれかを呼びに行ってしまう。もしくは電話をかける)
→ あったかなあ・・・ちょっと待って。(と言って、他の部屋へ行ってデータや資料を探す。外国人とワタシは部屋に取り残されて顔を見合わせる・・・いつ帰ってくるんだろう?)
あげくは、
→ いやあ、鋭い質問だねぇ!実はその書類ないんだよ。わっはっは。(なんで?書類がないのに、なぜこのプロセスは回っているの?という次の質問が想定されます)

こういった回答をそのまま訳して伝えると、外国人はたいてい困惑の表情。
そりゃそーでしょ、yes/no 質問なのに、延々と状況説明されて、肝心の答がわからない。
そこで、丁稚通訳の気配り?登場。
相手が一通りしゃべった後、日本語で、
「すみませんが、今の質問なんですけど、答はどうなりますか?Aはxxxなんですか?それともわからないなら『わからない』でいいので、とりあえず答えていただけますか?」と、優しくお願い。
するとそこでやっと、ほしい答を言ってくださる。もちろん、せっかくしてくださった状況説明も、その後訳して伝えます。

他にも、AとBの違いの説明を延々とされて、それを一通り聞いた後で、
「つまり、こういうことですかね、Aはxxだけど、Bは、yy向けにモディファイ(チョコ替え)したもので、かくかくしかじかが違うということですか?」と内容を確認し、
「んー、まあ、そういうことだね」と同意を得るや、「じゃあ、こういう風に言ってもいいですか?」と確認し、ご了解を得たら(時間がないときは、この了解作業を省略)、私が適当に、わかりやすくなるようまとめる。

誰、もしくはどこが、という質問に対しても、なぜか答ではなく状況説明が出てくる場合、
「すみませんが、わからないなら『わからない』でいいので答えていただけますか?それか、『今はわからないから後で調べて知らせる』、でもいいですから。」とお願い。
するとたいてい、「後で調べてお知らせします。」とおっしゃるのです。はい、これで彼がどこかに消えちゃって、外国人と一緒に取り残されてしまう不安な時間が減ります。

日本人は、やはり生来の親切心からか、衝突を避けたい心理が働くからか、はたまた「わからない」と断言するのに抵抗があるからか、
どうしても、質問にズバリで答えるよりも、それ以上(もしくは以外)のことをしようとしてしまう方が多いです。
ワタシも純日本人なので、その辺の心理はよーくわかります。でもでもでもね、通訳的にはひじょーに困るんですよ。
だって、回答をそのまま訳していたら、「君は本当に僕らの質問を訳して伝えてるのか?」って疑いの目で見られちゃいますから。(実際最初の頃そう見られたことがあった。)
伝えてるけど、肝心の答が返ってこない、ならばその答を出すよう「お願い」しなければ、こちらの信用問題に関わってきます。

本当は、こんなことやっていいのか疑問です。明らかに通訳が、話し手の答が適切に出てくるように促したり、内容を確認しつつまとめちゃってる。
交通整理しちゃってます。
でも当時の同僚とも話したのですが、ここの現場は、やむにやまれず、交通整理せざるをえない状況が多々あったのです。
「お願い、先にそれ言って。」って思ったことも多々多々ありました。肝心カナメなことが後から出てきてわかってビックリ・・・てなことも。

仕方がないよね、とにかく状況に応じて、柔軟に対応することで、コミュニケーションの行詰まりを打開できるなら、した方が、時間の節約にもなるし、お互い精神衛生上もいいし。
でも「お願い」すると言っても、状況的にはかなり失礼ですよね。イライラを隠しながら言ったこともあったし。
「この通訳さん、きっつー!!」って思われてただろうなあ。ごめんなさい、あの時は本当に失礼しました。

交通整理、やらずにスムーズに済むなら、やらない方がいいです。
でも必要なときは、あえてやった方がいいとも思います。堂々巡りを避けるためにも。

Jun 21, 2009

うれしかった瞬間

またまた去年の話題。忘れないうちに書いておきたいので。でももう半年以上経ってしまったんだ・・・時の経つのはなんて速いんでしょう。

なんとナルト(当時はヒヨコ)、初の国内出張に同行!しました。まあ詳細は書けませんが、ひとつだけ、ヒヨコ的に印象に残ったことがあったので、それだけ書き留めておきます。
帰りの新幹線のホームで、電車を待っているとき、外国人二人と、他の地区からその出張に参加していた日本の会社の方とが、雑談をしていました。日本人の方が、私に向かって、「彼らはどこに泊まってるの?」と聞いてきました。
ところでこの時私は、外国人達にアテンドし始めて1ヶ月半くらい経っていましたし、彼らの生活習慣やら何やらもうほとんどわかってきてましたし、当然、宿泊先も知っています。
ここで、日本人の方(Aさんとします)が私を見て質問してきたので、勢いで、私が、「ああ、xxxホテルですよ。xxx駅の近くにある。」と答えることもできたのです。ホテルの名前が口から出そうになったとき、あ、でもダメだ、私が答えちゃいけない、ととっさに思いました。で、外国人に向かって、「Aさんが、どこに泊まっているか聞いているよ。」と英語で言いました。すると、彼らは、にっこりして、「xxxホテルです。会社から近いんですよ。」と答え、私はそれを訳した。すると、日本人の方は、「どうやって通ってるの?」と。そして私はそれを訳し、「食事はどうしてる?」とか、「気温はどう?向こうは暑いの?」などなどやりとりが続き、最後には、「Aさんが僕らの国にきてくれたら、僕らの街をご案内して、何から何までお世話しますよ。携帯電話もお貸しします!ぜひ僕らの国に来てください!」と。Aさんも、「それは嬉しいなあ。知ってる人がいるといないでは、全然違うからね。」「大歓迎しますよ。こちらに来るときはぜひメールと電話ください!」と、話が弾みました。私が勝手に答えていたら、絶対こんな風に展開していなかった。

実は、初対面の人は、いつも似たような質問を彼らに投げてきます。そして、雑談ですから、その内容もごく簡単ですし、私は答えを知ってるものばかりです。彼らの母国の気温、食べ物、習慣等々・・・でも、いくら知ってるからって、私が答えちゃったら、コミュニケーションの横取りじゃないですか?だからここは、ぐっとこらえて、彼らのコミュニケーションのお手伝いに徹します。
最初の頃、似たような質問が何度も来るので、つい代わりに答えてしまいそうになったのですが、あえて私は、彼らに質問を通訳してました。すると外国人も、「君は僕らの宿泊先、知ってるじゃないか。」なんて言ってたのです。なので一度だけ、雑談が終わった後に、「ごめんね、私は答えを知ってるけど、質問には私ではなくあなた方が答えた方がいいと思うの。だから何度も同じ質問を受けるかもしれないし、すごく簡単な質問もあるけど、私は全部英語にするから、返事はお願いね。」と、説明しました。そうすると、「わかった。たしかに、そうする方がいいね。僕らもいろんな人と知り合いになっておきたいから。」と。以来、彼らは辛抱強く同じ質問に同じ答えを返していました。

というわけで、駅のホームで時間待ちの雑談、最初は日本語がわかるのは私だけだったから私の顔を見て話しかけてきたAさんも、途中から彼らの顔を見てずっと話されて、最後は双方ともに笑顔までこぼれていました。
それを見たとき私は初めて、「架け橋になれたかも・・・」と。
とても小さな出来事でしたが、黒子に徹することができたというプロとしての小さな自覚、それに加えて、両者の笑顔があまりにも印象的で、とても嬉しかったのを、ホームの向こうに広がるオレンジ色の夕陽の情景とともに、今でも覚えています。

Living with less

偶然こんなサイトを見つけました。
Living with Less

この中にある、survival strategy というコーナー。ちょっとのぞいてみると・・・
米国も不況で、みんな切りつめてるのね。あの浪費三昧だったアメリカ人が・・・涙ぐましいこの努力。
いろんな人が投稿してて、少ない収入で生き抜く知恵と工夫、みたいな感じで面白い。

頻繁に出てくるのが、
外食しない。これはだいぶ前から我が家もそうかな。他にも、
図書館を利用するとか、
コンディショナー、デオドライザー、柔軟剤使わない、もう既に実行してるけど、
ドレッシングを手作りする、とか、
豪華な旅行はやめて、自転車で日帰り旅行、健康にも環境にもお財布にもいいとか、
庭で野菜を作るとか、これは以前少しやったことあり、もう一度トライしたいなあ
早く寝る、とか。

ケーブルTVをキャンセルする、っていうのもあった。
クルマを持たず、公共機関を利用する、っていうのも。日本の都心部だとこういう人も多いかもしれないですね。

中でもっとも印象的だったコメントは、
「何より大事なのは、健康、家族、友人、心の平和」。
たしかにその通り。マテリアルワールドにどっぷりだったけど、
よく考えたら、目に見えないものこそ、かけがえのないものであることに、気がつきます。

というわけで、我が家も消灯時間を設定し、電気代ガス代を節約することに。
おやすみなさ~い。 zzz

Jun 14, 2009

戻ってきた「着回し」

先日、電車内で見つけた中吊り広告: 「着回しの鬼になる!」
思わず笑っちゃったのですが、あの、私がずいぶん前に書いた、“ワイドパンツとフリルとチュニック”(2007年5月)という記事を覚えてらっしゃる方いますか?
「私たち、もう着回さない!」
いや~、当時の好景気をほのめかすこの潔いフレーズ、なつかしくも可笑しくもありますが、これわずか2年前なんですね。まあ庶民はほとんどこの時の好景気を実感することもなく、その恩恵にあずかることもないままだったと思いますが。

そして今度は、「着回しのオニになる」ですよ。
やっぱり少ないアイテムをてってーてきに着回そうってことね。つまり不景気。
わかってはいたけど、ユニクロが一人勝ちしてるのも、安価でベーシックな品を取りそろえて、「どうぞあなたのセンスで自由に“着回して”ください。」ってことだから。
今こそ、庶民の知恵と工夫とセンスが試される、というか、活かされる時だと考えればいいわけで。私も先日、ユニクロに行きました。以前は、「安かろう悪かろう」のイメージがあったし、ほしいと思うモノがあまりなかったのですが、今回久しぶりに行ってみてビックリ!ベーシックなものなら全然問題ないし、デザインなんかも昔に比べて良くなってるような気がします。何より、「この価格でよくこれが作れるなー」と思うくらい、安いんですね。まあ低価格の理由は新聞などでも読んでますから知ってはいるのですが。賃金が上がらない今、庶民の味方というわけです。

ところで、2年前のあの時、もう着回さないでゴージャスにワードローブを揃えるわ!って決めた人たちは、今頃どうしてるんだろう?
ってなツッコミは、なしね。(笑)

Jun 07, 2009

ハチとカメ

「まなじりを決する」うわ~、なんだか勇ましい響きだけど・・・「まなじりを決する」って?イマドキ使うんですか~?
「語るに落ちる」も。あぁぁ・・・なんて訳したらいいの?自分が日常的に使わない表現、苦手です。
これを読んでいる方で、「こんな訳はどうですか?」っていうご意見があれば、ぜひコメント欄に書いてくださいね!
訳出アイデア大募集!

去年の現場で、とっさに訳せなかった表現、結構たくさんありました。
「作り勝手がいい・悪い」も、意外にパッと訳せなかった。
「放置されたまま」も、ただ、left there as is とかではなくて、放っておかれた、という感じを出すには?

それから、発話者ご本人のイメージで話されてる場合、これまた?ん?となることがあります。でもまあ、文脈から、ご本人が何を言わんとしているのかわかりますので、これは国産の強みとも言えるでしょう。

例えば、また去年の現場ですが、ある業者さんの部品に不具合が見つかり、かなりの規模の損害(コスト的にも後始末の工数という意味でも)になってしまいそうな状況で、その説明を外国人にした時、メーカーの担当者は、
「もう毎日大変だよ、あの業者は毎日ハチの巣よ。」
さてこれは、ハチの巣をつついたような大騒ぎ=毎日忙しくててんてこ舞い、という意味でしょうか?それも状況からあり得るのですが、実はここでは、「業者がメーカー側から毎日叱責・批判を浴びている、たたかれている」、という意味で使っています。「あの業者がヘマしたおかげでこちとらタイヘンなんだよ(怒)。」とほのめかしているのです。
今思い出すと、この方は技術畑出身・工場一筋数十年で、ひっじょーに日本的なしゃべり方をされます。しかもものっすごく省略が多い。でも自分が省略してるっていう意識は本人にはまったくありません。本人の頭の中では筋は通ってるわけです。ただ発話をそのまま訳しても、論理が飛躍するような感じになるので、絶えず筋が通るように訳出時に補わなければいけません。どうしても話の筋がわからなくなったら、「それはこういうことですか?」と聞くと、ちゃんと説明してくださったのですが(人間的にはとてもいい方でした)、全体的にとにかく省略が多いので、こちらが意を汲み取ってあげなくてはならないことが多かった。また、それを察してか、逆に時々私に、「わかる?この意味」と、確認していらっしゃいました(苦笑)。

もう一つ。こちらは理系・院卒の、通常は日本人としてはひっじょーに論理的に話されるタイプの方。理路整然としているので、通訳的には訳しやすいです。性格もマジメ。ただ、堅い話が続くと、時々、場を和ませたいのか、こういう事を突然言うのです。
「もうそんなこんなで、私、カメになっちゃいますよ。」
これは、仕事の速度が遅くなるとか、そういうことではなく、カメになる=「手も足も出ない」と言いたいのです。最初は?ん?カメ?と思いましたが、その方の表情・手振り・タイミングから、「手も足も出ない」ということだとすぐにわかりました。日本人ならば、その方の日頃のマジメさとのギャップもあって、即笑えます。
さて、ではこれは外国人に通じたでしょうか?
そのまま直訳ではまず無理です。結局、彼の意図を説明することに。その説明を聞いて、やっと外国人、笑ってくれました。ホッ。

この経験から学んだこと。年齢・経験等で多岐にわたる発話者の話し方を瞬時に理解し、その意を汲み、適切に訳出するためには、常に柔軟に対応する力をつけておく必要がある、ということ。
じゃないと、私がカメになって、ハチの巣になっちゃいますよ。

Jun 05, 2009

Rev-up #2

ナルトの基礎練習(朝用・脳みそのウォームアップ&お口のラジオ体操)2本目を紹介します。
使用するのは、「聴くための英文法」上田秀樹著、朝日出版社のCD。
おそらく英語学習初心者向けの教材です。というのも、これは実はダンナが自分用に買っていたもの。私が耳でのやさたく教材を探していたときに、「何か初心者用のやさしい教材ないかなー」と言うと、当時密かに英語の教材を買いつつも、あまり使ってないふうだったこの本とCDを貸してくれたのです。

「はじめに」に書いてある、『「英語のシャワーをたくさん浴びれば自然と上達する」はウソ』と
第1章の理論編、『頭で覚えず、体で覚えよう!』のあたりは、頭でっかちな勉強をしている人にはなるほどぉ!と思い当たる部分もあると思います。


ただ、私はこれをリスニング力アップのために使うのではなく、超基本構文即&速訳の練習に使います。
なので、テキストは全体を1、2回さーっと読みましたが、主に使うのはCDに入っている構文。1トラックに15~20文入っていて、それが28本。1年半か2年前くらいに始めたのですが、最初は15分くらいずーっとやってましたが、最近ではさすがに飽きてきたのもあって、毎日3本ずつくらい、電車の中でやりますが、3本(トラック)だとそれこそ数分で終わります。
CDを流すとわかりますが、文と文の間のポーズは、2秒くらいしかありません。そのポーズに、日本語訳を言っていくのです。もちろん声に出してです。
やってみるとわかりますが、訳出にもたもたしてると、英文が2,3文先に進んでしまって、追いつかなくなることがあります。もちろん、内容は小・中学生レベルですから、簡単です。でも、1文でも考え込んだり、いい訳を出そうとしたりすると、追いつかない。2,3文の遅れなら、出しながら、聴いた英文をリテインして出して追いつくということもできますが、4文以上遅れると、きつい。そうなると、やはり初めからやり直します。どうやったら、1.5~2秒くらいで、きれいな訳が出せるか、時間との闘いを自分に課します。ただ内容が簡単なので、気は楽です。

この練習は、実際の通訳仕事に結びつく意外な効用があったので、お知らせします。意外な効用とは、
1.日本語訳を、できうる限りシンプルで、効率のよい訳にしようという姿勢が生まれた。一つの例として、日本語は主語を省略できる。省略しても通じる。
2.英語ではこう言うけど、その直訳では絶対日本語としておかしい、と気がついた場合、「じゃあ、日本語ならこういう場合何て言うか。」と、常に考えるようになった。もちろん、その時はiPod はポーズをかけます。
3.動詞の時制を聞き取れていないことがあると、意味が正確に出ない。
4.当たり前のようですが、必ずしも英日で、動詞は動詞に、副詞は副詞にそのまま対応するわけではありません。そのあたりをいかにうまく処理するか、この超やさしい基礎構文は気がつかせてくれます。
5.逆に英語でどういったらいいのか、あらためて気がつくことがありました。

上記の例として、(あまり内容を詳しく書くと著作権に触れるのではないかと心配なので、少なめに)
I'll gradually find my rhythm.

これを2秒以内に訳出してみてください。
2年前初めて訳した時、おそらく私が出したのは、「だんだん自分のリズムを見つける」程度の訳だったと思います。でも、日本語で、リズムを見つけるって言わないよね、とすぐに気づき、「何て言うんだろう?」としばらく考え、「自分のリズムをつかむ」だ!と気がつき、その後しばらくしてさらに、「自分のペースをつかむ」がより自然な日本語ということに気がつきます。で、逆に「だんだんペースがつかめてきた」を英訳するときは、I've gradually found my rhythm. みたく使えるわけです。

英検1級以上の方なら、本文・例文は見なくても、耳だけでほぼ全部理解できる内容です。
ただ、これを超即&速訳の練習に使ってみて気がついたことは、上記の例のようなケースが、通訳現場では頻繁に起きているという事実です。つまり、日本語だったらこう言うよね、英語だったらこう言うよね、全体としてはこういうニュアンスだよね、っていうのが、もっと複雑な背景と複雑な構文でもって大量に流れてくる。
なので通用する通訳者になるためには、もちろんこの練習だけでは全く不十分です。
ただ、国産の駆け出し通訳にとっては、滑舌アップ、訳出のスピードアップ、訳出の効率化・洗練度を上げるための、初歩的な訓練にはちょうどいい感じです。なので、思い当たる方にはお薦めです。

飽きてきたと言っても、それでも毎朝やっていると、ふと、もっといい訳、簡潔で洗練された言い方はできないのかな、と思うこともあります。やさしい構文だけれど、時々新しい発見があります。

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